今日はbaccalaureat(バカロレア資格)通称bac(バック)について紹介します。
バカロレアとは、高校卒業資格と大学入学資格を得るための全国統一国家試験です。
バカロレアを取得することによって、どこの大学にも入学できるようになります。
と同時にバカロレア取得の有無で将来の就職先にも影響が出るという、
卒業を控えた高校生にとって、その大事な大事なバカロレアが今日6月16日から始まりました!
下の写真はParisでの16日の試験の様子です。

バカロレアには「一般バカロレア」「専門バカロレア」「工業バカロレア」があって、
「一般バカロレア」はさらに分野が分かれています。
理系(通称S)、文系(通称L)、経済・社会系(通称ES)の3種類に分かれています。
今年は下の図にあるように、約65万人の受験者がいて、その内訳はグラフの通りです。

一般バカロレアが約半分を占めていて、その中でも理系が一番多いことがわかりますね。
その理由は、理系のバカロレアを取得すると、将来どの分野の職業にも就けることができるからです。でも、一番難しいとされています。
明確な将来像がない学生は、とりあえず理系のbacを取得する傾向にあるそうで
弁護士や、作家、ジャーナリストなどになりたいと明確な将来像をもつ学生は文系を受験します。
合格率は去年の2010年度では85.8%でした。
全国4737の試験会場で、約17万人の試験官と採点者、約4000の答案添削、
そして試験費用は2010年度では受験者一人当たり、83,10ユーロです。
そして今年は最年少受験者が12歳と5ヶ月、最年長は71歳だったそうです。

どの分野で受けるかによって違ってきますが、問題はみんな同じです。
科目は、哲学、フランス語、歴史・地理、数学、科学、外国語などです。
日本のセンター試験とは違ってマークシートのような選択式ではなく、
全て論述式で1教科あたりの時間は3〜4時間らしいです。
ひぇー!!!大変ですね。。。
でも受かればどこの大学にも入学できるわけですが、やっぱり人気、不人気はあるようです。定員になれば入れなくなるのです。
その申請方法は各大学によって違うみたいですが、日本のシュウカツのセミナー申し込みみたいにネットで5分で閉め切ったり、長蛇の列ができたりするみたいです。
また大学入学後の話ですが、入学には日本の大学と違って、バカロレアを取得すれば入れるわけですが、(どの大学でも)
卒業が難しいんですね、辞めていく人も多いみたいです。
また、一般的に日本の大学は医学部や薬学部など以外は4年で卒業ですが、フランスでは3年行って大学を出る人も少なくないようです。
そんなバカロレア試験、今Alexandraが受けてます!
頑張れ〜Alexandra〜!!!^^